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うたばうたゆん―奄美・島唄への旅

うたばうたゆん―奄美・島唄への旅
朝崎 郁恵
うたばうたゆん―奄美・島唄への旅
定価: ¥ 2,625
販売価格: ¥ 2,625
人気ランキング: 354313位
おすすめ度:
発売日: 2002-03
発売元: 毎日新聞社
発送可能時期: 通常3~5週間以内に発送


奄美を見て、奄美を聞く。
同名のCDがありますが、その写真集版です。
「おぼくり」は2004年NTT西日本CMの「しま歌」でも使われており、
出演して歌っているのもこの本で歌っている 朝崎 郁恵 さんです。
CMで気になった方はチェックしてみると良いでしょう。
ちなみにCD版とは波の効果音などの違いがあり、
これはこれで聞き応えがあります。
CDが付いています。
CDを聞きながら奄美の写真を見開き、奄美を知りつつ、見てのも聞いても癒される。
そういう写真集になっています。

ネリカナヤの風景
島唄といえば沖縄だろう。一頃の沖縄ブームにより頭の片隅にそんな固定観念があった。
縞状に、微細に変化しつづける海の青。そこから力強く胸を張って立ち昇る積乱雲。マングローブが繁茂する汽水域をボートがゆっくりと下っていく…。あのゆったりとした三線(サンシン)のリズムが響いてくるとパブロフのように反芻してしまう沖縄の風景である。
けれど朝崎さんの、つまり奄美の島唄を聴いていると、そのような具体的な風景がまったく浮かんでこない。浮かんでくるのは、どこかにあるようでどこにもない。まったく見たこともないのに懐かしい。そんな風景なのである。おそらく小生の心に浮かんだ原風景のようなものは、奄美の先人たちが信じていた神の国「ネリカナヤ」なのだ。そう信じたくなる。
?!??!のようにも朝崎さんの声は、超が三個つくくらい土着的かつソウルフルでちょっと恐いくらいなのだ。その声に孕まれたカオスのようなものは、インド民謡やブルースにまったく負けず劣らずで、とあるクラシックの批評家が酷評したそうだ。前近代的すぎると。(何を隠そう伴奏者の高橋さん自身が朝崎さんの声を最初に聴いたときそう思ったらしい。高橋全さんの公式HPの掲示板で高橋さん自身が「大きな声ではいえないが…」と小生に教えてくださった。けれど小生にいわせればそのような批評は、小林秀雄的に反論すれば象に鼻が長いという類の批評でしかない)
けれど高橋さんのピアノが海のさざ波のように、その声を優しく包みこむことで、「奄美」という<前近代>が<現代>にリンクする。UAやゴンチチといった現?!??!音楽のアーティストたちが、ジャンルを越えて絶賛したのもそのためだろうと思う。

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